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国連とIOCが連携実施する Sport Positive Summit とは?

国連とIOCが連携リードし、世界スポーツ界が一丸となって気候変動問題に取り組む「スポーツ気候行動枠組み」については、以前にも何度か書きましたが、今日は、その「スポーツ気候行動枠組み」署名団体総会の際に併催される「Sport Positive Summit」についてご紹介します。

このサミットも、国連とIOCが連携実施するもので、2020年から開催され、今月開催される今年のサミットで4回目の実施となります。ただ、初回と2回目の実施に関しては、コロナ禍のためオンライン開催となり、昨年ロンドンのウェンブレイスタジアムで開催されたサミットが、初のオフライン開催となり、日本からは、日本スポーツ界初の署名団体となった名古屋ダイヤモンドドルフィンズが登壇しました。

Sport Positive Summit には、署名団体を中心に、世界中から、気候変動対応とサステナビリティにコミットした先進的なスポーツ団体の担当者が集まります。UNFCCCとIOCの他、IOC傘下の各スポーツの世界連盟や、プロリーグやクラブ、ソリューションプロバイダーまで、昨年は400名以上が集結したときいています。また、2021年のオンラインサミットには、IOC会長とCOP26会長が登壇し、口を揃えて「Take Action Now!(今すぐに行動を!)」と絶叫しました。

僭越ながら、私も初回からパネル登壇の機会を頂き、2020年の初回は千葉ジェッツを代表して登壇、絆Tシャツプロジェクトの紹介もさせて頂き、名古屋ダイヤモンドドルフィンズの活動も少し紹介しました。2021年のサミットでは、Sport For Smile の代表として、日本の状況や日本スポーツ界全体の動向についてお話しました。当時は、まだ日本政府もカーボンニュートラルを発表しておらず、冷ややかな雰囲気を感じたのを今でも覚えています(登壇の数週間後に発表しましたので、あと数週間早く発表してくれたらよかったのに!と思いました)。

昨年のオフライン開催から、BBCと連携しての「BBC Green Sport Awards」も実施され、私は僭越ながら団体部門の審査員を務めさせて頂きましたが、世界スポーツ界の本気度、本質度の高さに刺激を受けまるとともに、勇気と希望を頂きました。日本で活動していると、萎えることの方が多いので(苦笑)。

実際には、CEOの友人から依頼されることをこなしているだけなのですが、2018年にアムステルダムで開催されたフォーラムに参加したときに受けた衝撃を、まだそれを受けていない日本スポーツ界の方々に届けるために、今後も非営利活動も尽力したいと思っています。

Sport Positive Summit、もし機会あれば是非参加してみてください。

文:梶川三枝(代表取締役)

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