昨日、弊社が企画をサポートする 「Sport For Smile プラネットリーグ」からプレスリリースを配信しました通り、気候変動問題に取り組む日本スポーツ界のトップランナー集団「エリート8」が発表されました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000045549.html
「Sport For Smile プラネットリーグ(SFSPL)」は、”スポーツの力で気候変動対応を加速する”を掲げ、トップレベルのプロスポーツ団体を対象に、世界基準のマインドセットで気候変動対応を推進するための支援を提供するプロジェクトで、一般社団法人 Sport For Smile が主宰し2021年1月から実施しています。
2018年5月にお招き頂いたアムステルダムでの国際会議が、実質的には、現在国連とIOCが連携実施している「スポーツ気候行動枠組み」及び Sport Positive Summit の準備委員会だったわけですが、当時から世界スポーツ界が抱いていた危機感を肌で感じた私は、大きな衝撃を受け、彼らの危機感と本気の行動を日本に伝えなくては、という使命感に駆られました。
でも、2020年2月に東京2020大会に向けて国連大学で開催されたフォーラムで基調講演も担当させて頂きながら、具体的な行動は起こすことができず、コロナ禍に突入してしまったわけですが、2020年9月にオンライン開催を余儀なくされ実施された初のSport Positive Summitでの登壇機会を頂いてから、日本でも同様のプラットフォームが必要と考え、半年後に始動した、という経緯です。
始動時のフォーラムには、Sport Positive Summit CEOのクレア・ポール氏や、NYヤンキースの環境科学アドバイザー、アレン・ハーシュコウィッツ氏など世界スポーツ界のサステナビリティ推進を牽引するリーダーの他、日本からも当時の全てのプロリーグ(Bリーグ、Jリーグ、プロ野球)からご登壇を頂きました。
それ以来、弊社クライアントの国連「スポーツ気候行動枠組み」署名団体の責務対応サポートをする傍ら、世界スポーツ界のサステナビリティ推進に関する情報を日本に届けるための啓発セミナー等を実施してきたわけですが、やはり気候変動問題の緊急性を鑑みると、啓発だけやっていては間に合わない、と感じ、「今すぐに行動できる優秀クラブだけを集めて、一刻も早く行動を体現する」という戦略に振り切りました。
参画の必須条件は、「CO2排出量計測削減」とし、他にこれまでの活動実績なども考慮し、トップリーグに所属するクラブから第4次募集を経て選出しました。その募集過程は、言葉では語りつくせないほど大変でしたが、幸い、3つのトップリーグから8つのクラブが揃いました。国連「スポーツ気候行動枠組み」新基準に署名しているすべての日本のプロクラブが参画しており、名実ともにトップランナー集団です。また、3つのリーグからの連合による気候変動への取り組みは、日本初ではないでしょうか。
個人的には、「なぜCO2排出量計測削減が肝なのか」についての説明をする必要がない(もう十分にご理解頂いているから)点が本当にありがたく、助かります、といった感じなのですが、日本の文化的に、トップランナー集団がベストプラクティスを体現すれば、第2集団・第3集団は、何もしなくても自然に真似して続くことができるのではないか、という想定があっての戦略です。ご協力頂くパートナーの皆さまには、改めまして心より感謝申し上げます。
「エリート8」参画を果たされたクラブの皆さま、おめでとうございます!これを誇りに、地域の気候変動対応推進リーダーとして、未来の子ども達もスポーツを楽しむことができるよう、「スポーツの力」で地球を守りましょう。
最後に、私が今年審査員を務めた史上初の Sport Positive Awards のキャンペーンで配信したメッセージを共有します。
“It takes a global team to protect our planet to keep playng our dreams. Every single action all around the world matters.”
「私たちが夢に向かってスポーツを楽しむために地球を守るには世界が一丸となる必要があります。世界中で行われている、どんな小さな活動に、意味があります。」
文:梶川三枝